ハーゲンダッツと焼き芋が出会ったらー。熟成焼き芋専門店「蔵出し焼き芋かいつか」(茨城県かすみがうら市)のかすみがうら本店でこのほど、米発祥のアイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」のアイスと焼き芋を組み合わせたスイーツの限定販売を開始した。人気のアイスと焼き芋の”共演”で話題を集めそうだ。11月28日まで。
小舟(=バルケッタ)に見立てた焼き芋に果物などを盛りつける同店の人気メニュー「焼き芋バルケッタ」で、ハーゲンダッツのアイス1種を合わせる。3品を限定販売する。
バニラアイスクリームのリンゴとアプリコットソースがけ
3品は、栗やナッツの食感と濃厚なバニラアイスが楽しめる「バニラアイスクリームとキャラメルナッツマロン」をはじめ、抹茶味のアイスのほろ苦さとイモの甘さをそれぞれ味わえる和風の「グリーンティーアイスクリームと白玉あずき添え」、バニラアイスを載せた甘熟の焼き芋にリンゴとアプリコットソースを盛りつけた「バニラアイスクリームのリンゴとアプリコットソースがけ」ーを用意。
価格は税込み489円で、ワンコインで購入できる。
蔵出し焼き芋かいつかの店舗
■茨城の「農産物」の魅力発信
「蔵出し焼き芋かいつか」は、菓子大手・カルビー傘下のサツマイモ専門加工メーカー「ポテトかいつか」(茨城県かすみがうら市)が運営。茨城県を中心に関東6か所で直営店を展開し、焼き芋をはじめとしたサツマイモ関連商品を販売・提供している。
今回の取り組みは、ポテトかいつかのほか、ハーゲンダッツジャパン、イオン傘下のスーパーマーケット「カスミ」(茨城県つくば市)が茨城県の農産物の魅力を発信する目的でスクラムを組み、共同で企画したという。
限定メニュー3品は、「蔵出し焼き芋かいつか」のかすみがうら本店でしか味わうことができないが、カスミの店舗でレシピを配布し、ポテトかいつかの焼き芋やハーゲンダッツのアイスの販売するという。
カスミの店舗で販売するポテトかいつかの焼き芋やハーゲンダッツのアイス
■焼き芋の可能性を広げる
旧来、焼き芋の食べ方といえば、そのまま食べるか、バターを載せるか、といったように選択肢がそれほど多くはなかったといえる。しかし、現在の「第4次」といわれる焼き芋ブームでは、冷やし焼き芋にはじまり、さまざまな素材と組み合わせて、スイーツやおかずとして、多様な食べ方が提案されている。そうした焼き芋のさまざまな味わい方がブームをより過熱させている側面もある。
今回の「ポテトかいつか」などの取り組みでは、店舗での限定販売に加え、多くの人々の生活に密着するスーパーでレシピを配り、商品も売ることで、食べ方を提案していく。
「日常」から焼き芋の楽しみ方を広げていく試みともいえ、焼き芋ファンのすそ野拡大にもつながる企画となりそうだ。【さつまいもニュースONLINE編集部】