菓子大手・カルビー傘下のサツマイモ専門加工メーカー「ポテトかいつか」(茨城県かすみがうら市)は6日、同社のサツマイモブランド「紅天使」の焼き芋を使った干し芋「蜜干(みつぼし)」を発売した。熱を入れることで最高糖度47度に達するといわれる紅天使を使用することで、濃厚な密な甘さ、焼き芋の風味が感じられるように仕上げた。同社オンラインショップなどから購入できる。
紅天使は、同社が半世紀以上、さまざまなサツマイモを扱ってきた中で、茨城県産原料を独自の貯蔵庫などで熟成させ、甘みを引き出したオリジナルブランドのサツマイモだ。
同社では、そんな紅天使の焼き芋の風味を感じられる焼き干し芋を生み出せるのではないか、と蜜干の開発はスタート。干し芋になじみの薄い若者層にも「『思わず食べたくなる』ような新感覚」(同社担当者)の干し芋を目指し、半年がかりで試作を重ね、商品化にこぎつけた。
名前に「蜜」を冠する通り、蜜干は紅天使の焼き芋の蜜が甘さを際立たせているほか、「生キャラメルのようなとろける食感」(同社)も特長という。
そのまま食べられるほか、同社では「トースターで温めることで、外はカリっと、中はもちっとした食感を楽しめます」と紹介。温め方は、「1000wで1分半~2分程度」としている。
内容量は70グラム。価格は、税込み680円。同社が運営する熟成焼き芋専門店「蔵出し焼き芋かいつか」の全店舗とオンラインショップから購入できる。
■焼き芋の干し芋という新感覚
干し芋を巡っては、「健康志向」の高まりから昨今、人気が高まっている。食物繊維に富むほか、カリウムやビタミンといった栄養素も含まれる。少量でも満足感が得られる腹持ちの良さも、支持を集める背景にある。
焼き芋の場合は食べごろや保管方法などに気を配る必要があるが、干し芋はそもそも保存食のため、いつでも好きなタイミングでおいしく味わえる点でも焼き芋とは異なる魅力があるといえる。蜜干の賞味期限も製造日から30日としている。
蜜干は、紅天使の焼き芋から干し芋にした商品だが、同社では通常の紅天使の干し芋も数多く手掛け、焼き芋に次ぐ人気商品になっているという。
今回の蜜干は「焼き芋の干し芋」という新感覚で、家庭で味わうだけでなく、周囲の身近な人への日常の贈り物でも喜ばれそうなアイテムだ。【さつまいもニュースONLINE編集部】
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