1カップ66gの手のひらサイズで150キロカロリーがとれるなどとして、医療や介護現場で使われているカップゼリー状の製品「アイソカル ゼリー ハイカロリー」の10製品がこのほど、国の定めた基準をクリアし、「誤嚥防止を目的としたえん下困難者に適した食品」として表示許可を受けた。無果汁・香料使用ながら、10製品の中には「スイートポテト味」もある。食べ物や水分の飲み込みに困難を感じる人の食事に活用が見込まれる。3月中旬から、許可を受けた表示を記載した製品を順次出荷する。
「スイートポテト味」の盛り付け例
同製品は、食品大手・ネスレ日本(神戸市中央区)の栄養補助食品事業を展開する「ネスレ ヘルスサイエンスカンパニー」の栄養補助食品。
2009年の発売以来、医療や介護といったプロの現場での支持を広げてきたという。このほど、同製品のうち10製品が国の定めた許可基準をクリア。特別用途食品の「えん下困難者用食品」として「本品は、誤嚥防止を目的としたえん下困難者に適した食品です。」とする許可表示が記載できるようになった。
10製品は「スイートポテト味」のほか、▽りんご味▽もも味▽あずき味▽コーヒー味▽チョコレート味▽とうふ味▽黒糖風味▽きなこ味▽レアチーズケーキ味―がある。
食べ物や唾液を飲み込むときに、食道ではなく気道に入り込んでしまう「誤嚥(ごえん)」を防ぐためには、食事の工夫が必要とされる。
今回、「えん下困難者用食品」として表示許可を受けた10製品は、飲み込みに困難を感じる人の食事への活用が見込まれる。
喫食する際の目安の温度は、10度~45度。同社は、使用上の注意として、医師や管理栄養士、薬剤師などの指導を受けて使用するよう呼び掛けている。
利用するには、医療機関や介護系ルートのほか、楽天市場の「ネスレ ヘルスサイエンス」の公式店や、Amazon内の「アイソカル」ストアでも購入できる。【さつまいもニュースONLINE編集部】