焼酎、サツマイモの商品企画などを手がける「LINK SPIRITS」(鹿児島市)はこのほど、同じ鹿児島県に本拠を構える若潮酒造(志布志市)と提携し、本格芋焼酎ベースでつくったスピリッツ「NANAIRO-七色-」を数量限定で発売した。フルーティーな味わいが特徴で、見た目も紫芋の天然色素で華やかなピンクに色付けするなど工夫。従来の焼酎のイメージと一線を画すものづくりで、新たな消費者層の開拓を目指す。【さつまいもニュースONLINE編集部】
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「コナイシン」採用し商品開発
NANAIROは、比較的新しい品種で、でん粉原料用として知られるおイモの品種「コナイシン」を採用したのも大きな特徴の一つだ。
近年、多くの生産者が土壌伝染性の病害「サツマイモ基腐(もとぐされ)病」の対策に悩まされる中、若潮酒造では元々、同病への抵抗性が強いとされるコナイシンを採用した商品開発に取り組んできていたという。
「味わいや香りの変化楽しんで」
杜氏のノウハウをものづくりに活かし、ロゼワイン酵母の使用や「減圧蒸留」と呼ばれる蒸留方式を採用したことで「これまでになかった花のような香りと甘みのある味わいを実現することができた」(LINK SPIRITS)という。
完成したスピリッツは、紫芋の天然色素で色付けたという淡いピンク色が目を引く。NANAIROは本格芋焼酎製法でつくられているが、色をつけたことで酒税法上で、スピリッツに分類されることになったという。
ラベルやパッケージは華やかで洗練された印象を与える仕上がりに。20代〜30代の新規の飲み手へのアプローチに力を入れ、新たな焼酎体験を発信していきたい考えだ。
LINK SPIRITSは「普段使いから贈答用としてもおすすめです。瓶ごと冷凍庫に入れて冷やして飲むパーシャルショット、ソーダ割、ロックなど、飲み方を変えて、味わいや香りの変化をお楽しみください」としている。
価格は、内容量500ミリリットル(アルコール分は30%)で税込み4400円。製造を若潮酒造、販売をLINK SPIRITSが担う。NANAIROは、LINK SPIRITSの公式オンラインショップからも購入することができる。