おイモとクルミをのせているのは…半割にした"まさか"の食材

柳川かまぼこ処せきや」を運営する関屋蒲鉾(福岡県柳川市)はこのほど、看板商品の「極上ちくわ」を活用した冷凍の調理済み惣菜「DELIちくわ」を発売した。ちくわのイメージを大きく一新するメニュー提案で、さまざまな食材と掛け合わせてちくわの新たな味わい方を発信している。おイモ系アイテムもラインアップしており、デザート感覚で味わえる「さつまいもクルミ」が登場している。【さつまいもニュースONLINE編集部】

各種類の「DELIちくわ」

同社によると、DELIちくわは同社社内の女性スタッフらがアイデアを出し合う形で集い、「『かまぼこ』という今までの概念を取り払い、『調理された惣菜』を作ろう」「 おやつやお酒のあて、パーティーなどあらゆるシーンでの『活躍』をイメージしよう」「食べることが大好きな人たちに喜ばれる『ワクワク!』を見つけよう」ーといったコンセプトを描きながら開発を進めていったという。

開発風景の様子(同社提供)

DELIちくわは同社創業以来、製法を守り続ける看板商品の「極上ちくわ」をベースに使用する。南半球で獲れる海水魚「ミナミダラ」の最高級すり身を採用しており、もっちりとした食感と豊かな風味が自慢の竹輪という。DELIちくわでは、極上ちくわを半割にし、その内側に食材を載せてアレンジしている。

おイモの甘みと竹輪の塩味の"妙"

おイモ系アイテムで注目の「さつまいもクルミ」は、ほんのりと甘いサツマイモのサラダに、カリカリの食感が楽しめるクルミと黒ゴマをトッピングしている。サツマイモの甘みと竹輪の塩味の絶妙なマリアージュをデザート感覚で楽しめる一品に仕上げている。

さつまいもクルミのDELIちくわ

商品はトッピングしている食材はいずれも調理済みのため、食べる際には電子レンジで約1分、オーブンで4~5分ほど温めたのち食べられるという。

DELIちくわの開発を巡っては、水産練り製品が冷凍後に解凍するとすり身に穴が開いてしまう特性に配慮し、試行錯誤を経て、急速冷凍技術を活用することで、すり身の繊維の破壊を最小限にとどめ、解凍後もふっくらで、魚のうま味を残すことができるようになったという。

1箱で5種類の味が楽しめる

DELIちくわは5種類を1箱に詰めるなどしたセット販売の形式をとる。さつまいもクルミのほかには、明太ポテトサラダにシラスを振りかけた明太ポテトしらす」やタルタル入りの卵サラダにアボカドフィーリングを合わせてエビなどをトッピングした「エビアボカドタルタル」、甘みのあるパンプキンサラダにクリームチーズを合わせた「クリチーパンプキン」、スパイシーなタコスミートにプチトマトととろけるチーズをたっぷりのせた「タコスミートトマト」ーが用意されている。

明太ポテトしらす

エビアボカドタルタル

クリチーパンプキン

タコスミートトマト

DELIちくわ5本セットの価格は税込み2700円、ハーフサイズセットが同1620円。いずれも送料別。

アイデアや技術の知恵が詰まった新たなちくわ商品といえるDELIちくわ。おイモファンの間でも、ちくわとおイモの組み合わせの妙に関心が集まりそうだ。