【レビュー】サツマイモというと、焼き芋やスイーツの素材として多く脚光を浴びがちですが、総菜としても時に存在感を発揮することがあります。最近、それを感じたのが、食品宅配大手「オイシックス・ラ・大地」(東京都品川区)が販売しているサツマイモの一口コロッケ「皮までおいしく さつまいもプチボール」です。しかもこの商品、干し芋をつくる過程で発生したおイモの皮を有効活用しているとのこと。香ばしい衣をまとったおイモのプチボール。口に運んでみると―。【さつまいもニュースONLINE編集部】
「Upcycle by Oisix」ブランドのアイテム
同商品は、未活用の食材をアップサイクルして新たな食材を生み出す同社の「Upcycle by Oisix」と題したフードロス解決型の食ブランドのアイテムとのこと。干し芋の製造過程で出た茨城県産のサツマイモの皮を活用しているそうです。
食べ方は、オーブントースターで温めたり、油で揚げたりとさまざまですが、手軽に電子レンジで加熱していただくことにしました。
プチボールという名前の通り、一口サイズ。そのため、油断していたのですが、いざ味わってみると、想像以上におイモの香りが口の中に広がっていきました。
どうしてこんなにおイモ感があるのだろうと考えてみましたが、皮を使っているところがポイントなのかもしれません。
「白いご飯が食べたくなる」
味わいは、カリッとした衣の香ばしさと、おイモの皮(※一部、実も使用とのこと)のやさしい甘さが混ざり合って、”小粒”でも強い存在感を発揮しており、まさに総菜でした。
塩味と甘味が混ざり合った絶妙な味わいなので、食欲も引き出されるようで、白いご飯が食べたくなりました。
同社ではお弁当のおかずなどに提案している様子ですが、これが入っていたら、うれしいと思います。ケチャップとか、しょうゆとか、ソースの組み合わせでもさらにおいしく食べられるバリエーションが増えそうです。
ちなみに揚げ油に菜種油を使用しているのですが、「NON GMO」ということで「遺伝子組換えでない」菜種を使っているそうです。
おいしい上にフードロス問題の一助に
未利用素材を使って新たな価値を生み出すというアップサイクルと呼ばれる取り組みで生まれた商品は最近、さまざまなメーカーが力を入れていて、その苦労や努力には頭が下がる思いです。
ただ、消費者としてはおいしくなければ続けにくいというのも率直なところです。そのため、おいしくて、さらにフードロス問題への一助にもなるのは、活動に参加しているようで何だかうれしく、少し誇らしい気持ちになります。
今回のさつまいもプチボールもまた、そんな気持ちにさせてくれるアイテムでした。