サツマイモの2023年上期輸出実績は金額が伸長 輸出先は?

農水省が7日までに発表した2023年上半期の農林水産物・食品の輸出実績によると、サツマイモは加工品を含む輸出額が12億4300万円、と前年同期比18.8%増に伸長した。金額ベースで2桁の伸びを示しており、国内にとどまらず、海外向けにおいてもサツマイモの好調ぶりがうかがえる。青果物輸出に占める割合は7.2%に上った。【さつまいもニュースONLINE編集部】


気になる輸出先の上位は

農林水産物輸出入情報によると、上半期のサツマイモの輸出先で金額ベースの上位は、トップが香港、タイ、シンガポールと続いた。

サツマイモの輸出を巡っては、国の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」では、2025年の年間輸出額目標として28億円を掲げている。

農林水産物・食品の全体の状況は

農林水産物・食品全体では、輸出総額が前年同期比9.6%増の7144億円となった。同省が関係者から聞き取りしたところ、多くの国・地域で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が解除され、外食向けが回復したことなどに加え、円安の為替環境が寄与したとみられるという。

品目別で金額ベースで増加が大きかったものは、真珠(126億円増)が1位で、清涼飲料水(52億円増)、牛肉(48億円増)などと続いた。

真珠は金額が126億円増、増加率で129%増と伸長ぶりが目立った。4年ぶりに香港で国産見本市が開催されたことが背景にあり、「日本産真珠の需要が喚起された」(農水省)。