【レビュー】シュークリーム専門店「ビアードパパ」で期間限定のシュークリーム「焼き芋シュー」が販売されています。昨年好評だったことを受けて再登場したアイテムで、今年は10月末まで販売するとのこと。売り場を訪れると、同じく期間限定のワンハンドスイーツ「ナッツ」のラインアップの中に、焼き芋クリームを詰めた「焼き芋ナッツ」なるアイテムも。そこで、これらおイモの2アイテムを味わってみると、おいしさにうなずける、クリームの中のある秘密が――。【さつまいもニュースONLINE編集部】
おイモをイメージした見た目
焼き芋シューは、半球状をした通常のシュークリームの形状と異なり、ラグビーボールを半分に割ったような形で、おイモをイメージしたとみられる見た目です。
形状だけではなく、表面には、アントシアニンに富む紫芋パウダーがまぶされており、おイモの皮を思い起こさせる色合いになっていました。これだけでも、楽しい気持ちにさせる"引き"が備わっています。
クリームに忍ばせた「秘密」
半分に割ってみると、これでもかとおイモのクリームが詰められており、購入した人の期待に応える誠実な姿勢を感じました。おイモ自体は、高い糖度やホクホクとした食感で知られる鳴門金時を使用しているとのこと。
ここで注目したいのが、クリームの中身です。よく見ると、おイモの皮が入っています。味わってみると、口の中でおイモの香りをいっぱいに感じられるのですが、その香りを増幅させているのが皮の効果なのではないでしょうか。
さらに、おイモのホクホクとした果肉感も感じられました。クリームを引き立てるシュー生地も少し固めの仕上がりで、軽く焼き上げたスコーンのような香ばしさもあり、焼き芋シュー全体の完成度を高めていました。
思いがけず出会えた「焼き芋ナッツ」
焼き芋シューと共に、おイモのクリームを共用していると思われるのが、続いての「焼き芋ナッツ」です。
ビアードパパを運営する「DAY TO LIFE」(大阪市北区、旧社名・麦の穂)社のホームページを見渡してまわったのですが、以前から販売しているプレーンの「ナッツ」について今年も9月~11月に期間限定販売するとして告知がなされているものの、焼き芋ナッツについては見つからず……。
告知していないだけで、どの店舗でも取り扱いしているのかもしれませんが、焼き芋シューを買いに訪れて、思いがけず出会えて徳をしたような気分になりました。
クランチのようなザクザクした食感
焼き芋ナッツの最大の特徴は、クランチのようなザクザクとした食感の生地です。名前の通り、カシューナッツが練り込まれていて甘く香ばしい味わいと、まろやかでミルキーなおイモのクリームとよく合っていました。
表面は、焼き芋シューと同じく、紫芋パウダーがまぶされていました。スティック状になっていて、やや歯ごたえのある硬さをしていますが、小さな子どもは焼き芋ナッツの方がワンハンドで、食べやすいようにも思いました。
焼き芋シュー、焼き芋ナッツのいずれにしてもおイモのクリームの完成度に驚かされました。おイモの皮が加わることで、香りの奥行きや食感のアクセントにもなっていて、再登場した理由がうなずける仕上がりでした。
価格は、都内の店舗で、焼き芋シューが260円、焼き芋ナッツが290円でした。