【レビュー】まるでプリンな冷やし焼き芋「麹ソフトのせ」も


奥武蔵の豊かな自然に恵まれた埼玉県飯能市に、「発酵」をテーマにしたテーマパークがあるのをご存じでしょうか。キムチや野菜漬物を手がける食品メーカーが2020年にオープンした施設「OH!!!」です。発酵を強みにする企業ならではの味じまんの「麹ソフトクリーム」と、冷やした焼き芋が同時に食べられるといいます。味わってみると衝撃が走った、米麹とサツマイモの織り成すマリアージュとは――。【さつまいもニュースONLINE編集部】

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食べ慣れた紅はるかが

OH!!!は、野菜漬物などの製造・販売を手がけるピックルスコーポレーション(埼玉県所沢市)のグループ企業「OH」が運営する、発酵をテーマにしたテーマパークです。

「『OH!!!』と驚くような発酵体験、“食の魔法”を楽しもう!」がコンセプトといいます。


麹ソフトクリームや冷やし焼き芋が食べられるのは、同社グループの老舗漬物店「八幡屋」のイートインです。


7月上旬、この日、訪れた際の冷やし焼き芋の品種は紅はるかでした。食感ねっとり系のサツマイモの人気を引っ張る代表格です。

それと、米麹を使った「麹ソフトクリーム」を注文して席につきました。


とにかく食感が「プリン」

食べ慣れた定番の紅はるか……。見くびっていたわけではありませんが、サツマイモを割ってみると、「おっ!」と驚きに声が漏れてしまいました。

というのも、ネットリでも、ホクホクでもない、プルンっとした質感なのです。


そして、食べてみてびっくり。甘さや香りが濃厚なのはもちろん、食感がまるでプリンのよう。糖化の熟成処理がよいのか、焼き上げた後の後工程に秘密があるのか。

とにかく、プリンーー。ひんやりした焼き芋プリンのようなのです。


クライマックスは麹ソフトと…

これで楽しみは終わりません。クライマックスは、麹ソフトクリームとの食べ合わせです。


スプーンですくうと、麹ソフトはなめらかというより、ザラっとした質感。ここにおいしさがつまっているのでしょう。冷やし焼き芋にのせて味わいます。

味覚の魔法でした。麹ソフトはまず穏やかな塩味(えんみ)を帯びていてコクがありました。

そこに先ほどのプリンのような食感のサツマイモが加わって、甘みがより増したように感じられたのでした。

「とんでもないマリアージュ」

味覚は、脳の錯覚によって、思いもよらない変化をします。

トマトやスイカに塩を振るとより甘く感じるように、冷やし焼き芋に麹ソフトが合わさることで、とんでもないマリアージュが起こったのです。


また、甘さだけでなく、米麹のコクがサツマイモの香りにより奥行きを感じさせ、口の中に冷涼な和スイーツの風を吹かせてくれます。本当に大満足の体験でした。

編集部から 足を運ぶ価値のある冷やし焼き芋が食べられます。サツマイモ好きの家族や友人、知人がいる人は、涼もとれるのでぜひ。近隣の宮沢湖やムーミンバレーパークへの行楽と合わせれば、充実の芋活(サツマイモ活)ができるでしょう(長)

施設概要
「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」
所在地 埼玉県飯能市飯能1333
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
アクセス 車で都心から関越道などを乗り継ぎ、40~50分
電車は池袋駅から西武池袋線特急で40分ほどで飯能駅に到着後、徒歩15分程度