国内最大のサツマイモの祭典「さつまいも博」を運営する実行委員会はこのほど、秋季の新たなサツマイモイベントとして神奈川県川崎市の等々力(とろどき)緑地で「超芋まつり 作って、食べて、遊ぶさつまいも博」と題した催しを新たに開催することを発表した。会期は11月1日から4日までの4日間。さつまいも博にとって空白期の一つだった秋季の新たな取り組みとなるほか、開催地として神奈川県への初進出となる。【さつまいもニュースONLINE編集部】
さつまいも博は2020年2月にスタートし、その後、夏版の「夏のさつまいも博」の開催も加わり、今夏までに計7回開催された。
過去の会場風景=さつまいも博実行委員会提供
今回、秋季に開催が発表された「超芋まつり」が加わることで、開催地は異なるものの、夏・秋・冬と切れ目なく、それぞれのさつまいも博を楽しめることにもなりそうだ。
会場でサツマイモ掘りも
「超芋まつり」は開催時期だけでなく、その内容にも注目だ。
会場では、さまざまなコンテンツが用意される。目玉の一つが、会場の等々力緑地内に用意されたサツマイモ畑での収穫体験。さらに、生産者のトークショーやサツマイモの焼き上げ体験、農家のお仕事体験などを楽しむことができるという。
また、生芋探しゲームやサツマイモ産地の自治体PRコーナー、農業・料理ワークショップなどの実施も予定。焼き芋やサツマイモスイーツの専門店なども多く出店する。
近年のサツマイモ人気にのって、全国でサツマイモをテーマにしたイベントや催事が活発に催されるようになった。しかし、その多くがそれぞれの店がそれぞれの商品を売るのみにとどまるのが現状だ。
さつまいも博は他のイベントと異なり、年間で最も優れたおイモや生産者を表彰する「日本さつまいもサミット」や、これまで日本一の焼き芋を決める「全国やきいもグランプリ」、など人の顔がみえるイベントに力を入れてきた。
サツマイモの収穫や、焼き上げなど体験型コンテンツもさまざま加わる超芋まつり。物販だけではない、サツマイモ食への理解や共感を広げるコンテンツの充実によって、さつまいも博自体の存在感がますます高まることになりそうだ(長)