【最新版】世界のサツマイモ生産量トップ50 日本は何位に?

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国連の食糧農業機関(FAO)によると、最新の統計で、2022年の世界のサツマイモ生産量は前年比約2.8%減の約8641万トン(2024年12月現在)だった。世界最多の生産量を誇る中国の落ち込みなどが響いた。そうした中、日本のサツマイモ生産量は世界のどの位置につけたか―FAOが公表している国・地域別のデータを基に、ひもといてみた。【さつまいもニュースONLINE編集部】

【前年版】世界のサツマイモ生産量ランキング 気になる日本の順位は?


アジアとアフリカが95%超占める

まず地域別でみると、最多はアジア地域で5271万トン(前年比3.5%減)。2位がアフリカ地域が2953万トン(同1.5%減)、3位がアメリカ地域で323万トン(同5.6%減)などと続いた。

全体に占める割合は、アジア地域が約61%、アフリカ地域が34%などと続き、アジアとアフリカで全体の約95%を占めた格好だ。

国別ではどうか。生産量がトップだったのは、中国。前年比2.6%減の4660万トンに上り、世界シェアの半数を上回る、約54%だった。

2位がマラウイ(805万トン、前年比8%増)、3位がタンザニア(426万トン、同14.7%減と続いた。

米国は昨年と同じく9位(117万トン、前年比10%減)にランクインし、アジア勢では、中国に続いて、南アジア勢としてインドが8位(118万トン)に入った。

気になる日本のランキングは?

注目の日本は前年比約6%増の71万トンで、昨年より2つランクアップし、16位だった。

2022年産の国内の状況をめぐっては、九州・沖縄で2018年に確認され、全国的に被害が広がった「サツマイモ基腐(もとぐされ)病」が影響。全国トップの主産地である鹿児島県の減産などが響き、5年連続の減少となっていた。

ただ、日本の2022年産を巡っては、6年ぶりに増加に転じた経緯がある。

FAO統計に基づく、世界のサツマイモ生産量の上位50位は、以下の通り。


世界を見渡すと、海外の国々がいかにサツマイモを多く生産しているかということに驚かされます。一方で生産量が多ければよいということでもなく、食感や糖度など品質の高さで日本のサツマイモは、海外から一定の評価を受けているようです。日本のサツマイモが海外で評価される喜ばしい話題についても引き続き取材し、お伝えしていきたいと考えています。